
Play Station VRの発売で一躍話題となったVR技術ですが、VR技術はゲームやアトラクションに限らず福祉や医療など様々な分野での活躍が期待されています。

そして現在、その技術はショッピングの分野にも広がりを見せつつあります。
今回の記事ではそんなVR×ショッピングに関する試みを紹介し、未来の形を考察していきたいと思います。
目次
アリババのVRショッピング「BUY+」中国でリリース

中国大手インターネット企業のAlibabaは昨年、VRショッピングBUY+をリリースしました。

アリババのCMOであるChris Tung氏は、「BUY+はVR/AR技術によって、一歩上のショッピング体験を実現する。このサービスがVR市場を成長させる鍵を握っている」と語っており、今回のアリババのBUY+のリリースにより中国では外出せずに自宅でのショッピングが可能となり、今後VR市場にどのようの影響を及ぼすか注目されています。


Cappacity(CAPP)×AR/VR

2017年、PSVRの販売やポケモンGOなどAR/VR技術に注目が集まり始めた1年となりました。今後AR/VRソフトウェア市場が2025年までに350億ドル、日本円で推定約3兆5000億円までいくと予想されています。
Cappasityは、3DとAR/VRコンテンツの作成、埋め込み、分析のための技術標準と簡単でスケーラブルなプラットフォームを開発することを目的として設立されました。このプラットフォームは企業がWebサイト、モバイルアプリ、VR/ARアプリケーションに3Dコンテンツを素早く簡単に作成して埋め込むことを可能にします。
そして先日Cappasityはインテルと協力し、3Dカメラ用の3Dスキャニング・ソフトウェアを開発しました。
CAPPASITYのAR/VR技術によって、あらゆる角度から商品をみれるので自宅に居ながら実際に商品を確認しているような感覚で商品をユーザーが手に取るように確認することができます。
AmazonがVRを用いたショッピングサービスの構築を計画中か!?

Amazon社がVR分野の「クリエイティブディレクター」を募集していることがLinkedln上の求人ページから明らかになりました。
求人ページの業務内容欄には「未来のAmazonのVRソリューション構想を描き、クリエイティブでテクニカルな我々のチームを導き世界一の体験を生み出すこと」と書かれており、今後AmazonがどのようにVR技術を活用してこうと考えているのかが見て取れます。
みずほと富士通がVRを活用した金融サービスの開発に向け実証実験を実施
みずほフィナンシャルグループと富士通はVR技術を活用した購買体験の向上と購買行動に付帯する金融サービスの提供を目的としてzSpace端末を用いた実証実験を実施しました。
富士通が販売する米zSpace社製のVRプラットフォーム卓上型VRディスプレイであるzSpaceは、偏光メガネと直感的な操作を実現するスタイラスを使用しており、酔いにくく長時間の作業ができることが最大の特徴です。
両社は今回の実証実験で得たノウハウを踏まえて、事業化に向けた開発や各種業務へ横展開する取り組みを進める方針とのこと。
EC大手eBay、オーストラリア最大の百貨店と世界初のVRショッピングサービスを開始

大手ECサービスを運営するeBayは、オーストラリアでショッピング施設を展開しているMyerと共同で、VRを使ってネットショッピングができるVRデパートのサービスを開始しました。
このVRデパートは、スマートフォン上で専用のアプリを起動し、それをVRデバイスで見て移用するというものであり、必要となる操作はすべて目線で行います。VRデパートのマーケットには既に約8000以上もの商品が用意されており今後も増えていく見込みです。将来的にはオーストラリアのみならずグローバルに展開していく方針とのこと。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
ネットで買い物したはいいけど自宅に届いた商品を見て思ってたのと違う….なんて経験をした方も多いかと思いますが、VR技術を活用していくことによってネット上でのショッピングの際も、実店舗で買い物するのと同じくらい安心して買い物ができる未来がもうすぐそこまで来ているのがお分かりいただけたかと思います。
余談ですがテクノロジーの観点から見ると10年後の世界にはにはワクワクしちゃいますよね。
- VR
- 自動運転
- ドローン
- 仮想通貨
- AI
- 同時翻訳
などなど。きっと今後世界は大きく変わっていくのでしょうね!